のろのろ いもむし君

〜鬱から脱出〜
本を読んで心の癒しに
鬱の私にとって、為になった本 ランキング
うつじゃないころのこと
海外への憧れ
「人間の絆」
Mss Kilman
ハムレットと私
ヘンリーの言葉
Hamletあらすじ
Hamlet感想

Literature, Essay

本を読んで、心の癒しに

本を読んで…必ずではないけれど、たまに心が癒されたり、救われたりすることがあるような気がします。 どんな本でも闇雲に読めばいいのではないと思います。 かえって落ち込むこともあるからです。

でも自分が求めているものを本から得られたりすると、とてもうれしい気持ちになります。 本を読むことが心の治療になるのではないかと思うときもあります。 私は、心の治療を本から得ることができたらいいと思っています。

Posted by いもむし君 at 2005年03月14日 ▲このページの上へ



鬱の私にとって、為になった本 ランキング

1位 モーム 「人間の絆」

2位 河合 隼雄 「心の処方箋」

Posted by いもむし君 at 2005年03月14日 ▲このページの上へ

 

うつじゃないころのこと

欝じゃないころのこと それはずっと昔。欝じゃないってどういうのだったか思い出せない。 まだ小学だった。先生がたくさん誉めてくれたそうだ。でもそれに嫉妬したある先生にいじめられて私は失脚した。幼いこころは粉々に なった。

幼くして神経症になった作家にバージニア・ウルフがいる。私は彼女に憧れる。 心の病気があってもすぐれた人がいる。私もそうなりたい。(少なくとも今よりは…) 彼女は幼くして母をなくし、神経症になる。父は大変優秀で、学者だった。著名 な作家もよく遊びに来るような名家だった。そして頼りにしていた、兄を亡くし 症状がひどくなる。そして父もなくなる。

彼女の病気は幼いころの母の死と、兄の死、そして家父長制の圧力のなかで生じ たのだと思う。彼女の人生は病気との戦いだった。

私の人生も病気との戦いなのだろうか。

Posted by いもむし君 at 2005年04月11日▲このページの上へ

外国へのあこがれ

村上春樹は「ノルウェーの森」を書いていたの頃、ローマに住んでいた。そして 免許も海外でとったそうだ。私の彼は1.1Lのマニュアルのプジョーで、イギリス を旅行した。フランス車はサスペンションがやわらかくてふわふわした乗り心地 。

一方ドイツ車は足回りが固い。とにかく早く走るために安定している。

プジョーに乗ってエッフェル塔や凱旋門を環状に走る通りをドライブしたら気持 ちがいいだろう。街路樹やファショナブルなパリジェンヌが通りを彩る。

イタリ ア人やフランス人は夏休みは1ヵ月丸々休暇をとって、皆が海へいくそうだ。その間は1ヵ月仕事をしない。フランス人は車の作りも、ライフスタイルも、まさ に人生を楽しむために生きている。

Posted by いもむし君 at 2005年04月18日▲このページの上へ

Mss Kilman

WoolfのMs.DallowayにMss Kilmanという女性がでてくる。

Clarissaの娘のElizabeth の家庭教師だ。だけどClarissaはMss Kilmanが嫌いだ。上流階級にいて、パーテ ィを開くのが好きなClarissaは、いつも不機嫌でレインコートばかり来ていて布 教と社会貢献に熱をあげているMss Kilmanが嫌いだった。

私もMss Kilmanみたいだった頃がある。フリースきて、古いスニーカーはいて、 バーゲンで買ったGessの紫のジャケットを着たりしていた。髪はすきすぎて野暮 ったかった。 将来はソーシャルワーカーになって困っている人たちを助けたいと思っていた。

短大ではいつもむっつりして、無口でたまに喋ると嘲笑的で非難的で、やな奴だった。 メディオスに行ってお金もなくて、友達グループで学食を食べていたけど、私と 誘ってしまった友達と二人で手作り弁当だった。私はおむすびだけとかだった。

自分はみんなと違うと思っていた。四大に行ける実力があると思っていた。朗らかで、ピンク色の頬を した短大の人たちとは違うと思っていた。

私はMss Kilmanになっていた。

Posted by いもむし君 at 2005年4月13日 ▲このページの上へ

 

MaughamのOf Human Bondage(モームの人間の絆)

この作品の訳者は中野好夫さんですが、てっきり大学の中野先生のことだと勘違いして読んでいました。 中野先生が訳したとしたら、試験でMaughamのことをかいたりできるかとそんな期待をしていました。 そして先生が書いたのだったら授業でモームをしたりするかもしれないと思いました。
でも中野違いでした。中野好夫さんはディケンズやそのほかの作品の膨大な訳があるし、 昭和35年発行で恐ろしく古いのですぐわかるはずなんですけどね(^^;

Book Offでこの作品を見つけて、ぱらぱらとめくっていたら結構面白そうだったので、読んでいました。 Maughamは「月と六ペンス」の方が有名だと思って、そっちを読みたかったけれど、 「人間の絆」というタイトルも妙に興味があって読むことにしました。

でも読み終えて「人間の絆」でよかったと思います。Maughamの自伝的作品だそうです。でもあとがきには、 精神的自伝的作品ということだそうです。幼少のころの部分はMaugham自身と重なる部分が多いのですが、その後の進路などはMaughamと食い違う部分が多いです。 Dickendsにも自伝的作品としてDavid Copperfieldがありますが、それも精神的自伝小説ということだそうです。 自伝的小説といわれるものは精神的な部分で作家の自伝が描かれているということなのでしょう。

Posted by いもむし君 at 2005年03月12日13:30▲このページの上へ


ヘンリーの言葉 

(作品 「ことの終わり」 The end of Love Affair by Graham Green)

HenryがMorrisに「君でよかった」といったとき、いったいどんな気持ちであっただろうと思う。 妻の不倫相手が、君でよかったということは、どういうことであろうか。 本来なら宿敵であろう不倫相手にどうしてそのような気持ちになったのだろう。

ヘンリーは妻のサラと結婚しても、美しいサラは夫を心底愛したことはなく、寂しい夫婦関係を築いていた。 子供もおらず、ただ一緒の家に住んでいるだけだった。ヘンリーは長い間サラの不倫に心を悩まし、いつも鬱々としていた。

そして長い間嫉妬心に苦しめられていたはずである。サラが外出中で、不倫相手と会っていると思われるときは、さぞ嫉妬心に苦しめられただろうと思う。

しかしヘンリーは「君でよかった」とMorrisにいった。 はじめは、妻の不倫に敏感だったり、不倫相手をにくいと思ったのかもしれない。 けれど長い月日のあいだに、不倫相手への憎しみはうすれ、自分がサラを満足させられなかったというあきらめに行き着いたのかもしれない。

Posted by いもむし君 at 2005年1月14日▲このページの上へ


Hamlet あらすじ

城にはなくなったHamLet王が出没するという噂がながれ、ハムレットは幽霊に出 会い真相を聞いて、叔父への復讐にもえる。また宰相ボローニアスは身分違いで あることや、若さゆえのの過ちを心配し、ハムレットとの交際を謹むように娘オ フィーリアに言いきかせ、貞節を守るため過度の心配をする。貞節であろうとオ フィーリアは言い付けに従い、ハムレットの手紙を受け取らず、会わないように していた。 ハムレットの怒りは叔父に対するもので復讐に燃えていたが、ポローニアスは娘 オフィーリアとの失恋による狂気だと思い込んみ、王さまに報告する。ハムレッ トは気違いと呼ばれるが、陰謀を隠すためにも狂気のざたを演じる。 そして、ハムレットは城にやってきた旅役者の演劇に台詞を付け加えさせ、王さ ま殺しの劇中劇を演じさせ叔父達を罪悪感で苦しめ、幽霊の言葉が真実か確かめ ようと考える。また王さま達は、ハムレットの狂気が何であるかつきとめたいと 思っていた。

 

狂気が失恋からであるというポローニアスは確かめるために、娘のオフィーリア を使いハムレットに罠をしかける。言い付け通り指輪を返そうとしたとき、頑な に拒み続けるオフィーリアに疑心に満ちたハムレットは尼寺へ行くよう冷たく言 い放った。 また王さま殺しの劇中劇に王は気分を悪くし、以前から危機感をもっていたハム レットの追放を考えていた。 またハムレットなかなか復讐を果たせずにいた。王を最も悪い地獄に落しとすた め、悪事を働いている間に殺したいと考えた。罪悪感から王が懺悔し祈っている ときにを殺すチャンスがあるが見送った。 転 その後、ハムレットは演劇のことで母に呼ばれたが、逆に母不貞のの罪を厳しく 責め立てた。母は助けを求め、壁の後ろにいたポローニアスが行こうとした。人 影を感じたハムレットは、王と思い込み、様子をうかがい盗み聞きしていたボロ ニーアスは刺し殺した。そしてハムレットに危機感を感じた王は、ハムレットを イギリスに送りを決定し、その地でこっそり処刑させようとした。 一方、恋人につきはなされ、その変貌に心を痛めたオフィーリアは狂気に陥る。

 

父ポローニアスの死を知り息子のレイアーティーズが戻ってくる。妹の狂乱を知 りいっそう復讐心に燃える。王は、自分は無実で味方であるとレイアーティーズ をなだめ、怒りをハムレットに向けさせる。 ハムレットの生還が知らされた。策略が失敗した王は、レイアーティーズの復讐 を晴らすためにハムレットとの決闘の話を持ち込む。そして不慮の事故にみせか けた暗殺をしようとする。先どめのない剣を使う王の提案に、さらに毒を塗るこ とをレイアーティーズは考えた。抜け目ない王はハムレットの飲み物に毒をいれ るように仕掛けようとする。その頃、かわいそうなオフィーリアは花輪をかけよ うとして落ち、水面を漂いながら、狂気の歌を歌いながら溺死する。

 

自殺とも思われるオフィーリアの死だが、高貴な身分から埋葬が行なわれた。そ れについて道化がやりとりをする。 ハムレットが葬儀を目撃し、オフィーリアのものと知り驚く。質素な葬儀に嘆く レイアーティーズとハムレットは取っ組み合いになる。 イギリス行きはハムレットを処刑する王の罠だったことを親友ホレイショーに打 ち明け、王に加担した学友の処刑の申し出に書き替えたことを話す。廷臣オズリ ックがレイアーティーズとの決闘をさせようとハムレットをけしかける。オズリ ックのけしかけには応じなかったが、王の望みならと引き受ける。貴族が正式な 返答を確認しにくる。ハムレットは胸騒ぎを感じ、ホレイショーはやめるように 勧めたが、ハムレットは引き受ける。二人は和解をし決闘がはじまる。ハムレッ トが1本とると杯に真珠を入れ、王は毒入りのそれを飲ませようと懸命に取り計 らが、妃がそれを飲んでしまう。 勝負のつかない二人だったが、ハムレットの油断をみてレイアーティーズが毒入 りの剣で切り付ける。怒ったハムレットと取っ組み合いになり、剣がすり変わり レイアーティーズは自らの陰謀に倒れる。妃も毒で倒れ、王の陰謀を知ったハム レットはその剣で王を刺し、復讐が果たされる。ハムレットにも毒がまわり死が 訪れる。ホレイショーが一部始終を語る役になる。命令通りハムレットの学友二 人を処刑した知らせをもってきたフォーティーンブラスに事の惨状が告げられる




Hamlet 感想

ハムレットは狂気だったのか、このことについてはいろいろないろいろな議論 が交わされているようだが、そもそも狂気とはいったい何であろうか。 狂気は一般に「気違い」などと言われ、人と逸脱した状態を「気が触れた」など という。 正常に対して異常な状態で、人から忌み嫌われる。 しかし、狂気と正気、異常と正常の区別はどこであろう。天才は紙一重などと言 われ、逸脱した天才は狂気に思われるのか、また天才が狂気に陥りやすいのかよ くわからない。 ハムレットの場合はどうであったか。ハムレットは故ハムレット王の亡霊に会い 、父が叔父に殺害されたことをしる。そして復讐することを堅く誓った。オフィ ーリアとの失恋から狂気に陥ったと疑惑をかけられる。父を失った悲しみ、怒り に加え、復讐心を隠すため自らも狂気のざたを演じる。 ハムレットは狂気でありながら、自分でそれを演じている自覚があり、冷静であ る。そのため狂気ではないように思われる。しかし狂気を演じることにより、信 頼を欠き自らの立場を危うくしていて、狂気を演じることは冷静さが足りないの かもしれない。 しかし、ハムレットは狂気をやめなかった。一つは復讐心を隠すため必要として いたからである。そしてもう一つは自己に対する過信から、そのような状態でも なんとかやりとげられるという過信である。 ハムレットは狂気という仮面をかぶり、王や母に辛辣な批判を繰り返す。そうす ることで相手を罪の意識でさいなませ、相手の反応から事の真相を探ろうとした り、悪事を反省させよいとしたのである。そのハムレット自身、葛藤を繰り返す 。臆病心から行動できずにいる自分を責め、葛藤するのである。 ハムレットのなかなか成就できない葛藤は狂気という形をとり、辛辣は言動とな って表れているのではないかと思われる。 ではハムレットが狂気を演じることを続けさせることとなった要因のひとつであ る自己過信とはどのようなものであるだろうか。 ハムレットは機転がよく、狂気を演じるハムレットの辛辣な言葉は真相をついて いた。また武勇も秀でており、国民にも人気があり人望も厚かった。デンマーク の後継ぎになるには申し分のない存在であった。何を言われても相手を言い負か す自信があり、狂気と呼ばれ苦しい立場にいても、言い負かされることは決して なかった。 ハムレットは無意識のうちに自己に対する過信があったのではなあかと思われる 。また立派だった故ハムレット王の武勇や功績という栄光も、潜在的な自信につ ながっていたのだろう。 しかし、ハムレットはこれらの潜在的な過信によって苦しむことになる。狂気を 続けることで自らの立場を危うくし、ハムレットを支援してくれる人がいなくな ってしまう。いくら叔父が罪を犯したといえ、事実が明らかでないので、狂気の ハムレットよりも正気で権力も優勢な叔父の方へ皆がしたがっているのは自然な ことかもしれない

Posted by いもむし君 at 2004年▲このページの上へ


ハムレットと私

ハムレットに思いが残るのは、ハムレットが狂人だからだろうか… たぶん、シェイクスピアは狂人を描こうとしたのだと思う。だけれど、ハムレットの狂人ぶりは誰にも言い負かすことのできないような真をついた言葉をしゃべるのが、非現実過ぎると思う。

私も高校のころは、多分気が狂っていた。父はそう呼んでいたし、変な目で見ていた。

わりと真をついたようなことを言っていたが、ハムレットの作品を読んで感じるように、狂人のいうことはいくら真をついていても周りから理解されないということだろう。

いくら正しいことを言っても所詮「狂人のたわごと」にすぎない…

Posted by いもむし君 at 2005年 4月10日 ▲このページの上へ




「羊をめぐる冒険」 村上春樹

羊をめぐる冒険(上)を読んだ。彼が村上春樹が好きだったので、影響されて読んだ。昔「ノルウェーの森」を読んだとき、とても面白かったのでほかに読んでみたかった。彼は「風の歌を聴け」が村上春樹で一番好きだと言っていた。